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越州での空海

空海が高階真人遠成の一行とともに長安を後にしたのは3月のことでした。
別れに際しては、朱千乗、朱少端、曇清、鄭申甫等の多くの長安の名士が詩や文章や詩文集等を贈って名残を惜しみました。

空海は長安を出て約40日後に、杭州湾の沿岸に近い越州(現在の紹興)につきました。

ここ越州で空海は、土地の長官らの協力を得て、文学、天文、医学、美術などあらゆる分野の書を160巻以上筆写しています。

また、神秀という大学者に会い、華厳学を会得したりもしましたし、密教関係の高僧順暁を訪ねたりもしています。

この時、最澄が前年にこの順暁を訪ねて、密教の付法を受けたことを知ったようです。

最澄が日本に持ち帰った密教は、密教の中のごく一部のみにすぎませんでしたが、日本に初めて密教を伝えた者としての栄誉は最澄に譲ることになってしまいました。

空海は5ヶ月間越州に滞在した後、高階真人遠成の一行とともに明州(寧波)から帰国の途に着きました。



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