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四国昔話八十八ヶ所巡り
鬼骨寺  徳島県鳴門市・北灘町折野 鬼骨寺

昔むかし、折野が鬼野と呼ばれておった頃に、父親の鬼と子鬼が4人住んでおったそうな。
この親子鬼は時々讃岐まで飛んで行ってわるさをしておったそうじゃ。

父親の鬼は百八歳になったが、子鬼たちはもっともっと長生きしてもらおうと相談しておったそうな。

ある時、法然上人が、京のみやこからおわれて、北灘沖を船で通るという噂を聞きつけた小鬼たちは、毎日山に登って、法然上人の船が通るのを見張っておったそうな。
そして、法然上人が沖合を通りかかったのを見つけた四人の子
鬼は山の上から船へ飛び乗ると、父親の鬼が長生きできるようにしてくれと頼んだそうじゃ。

法然上人は
「この世ではみな寿命は決まっておる。その代わり、まじめに生活すれば、あの世では望みどおり何万年でも生きられる。お前たちがこの世でしてきた悪いことを謝るなら成仏させてやろう。」
と言ったそうな。

それを聞いた鬼の親子は今までの罪を悔いて、山から海へ飛びこんで死んでしもうたそうな。

法然上人は鬼たちの後世を弔うためにお寺を建ててやった。
その寺が鬼骨寺じゃそうな。

その後、寺は焼けてしもうたが、法然上人が説法した山を説法山といい、法然上人の書いた岩掛如来像は焼けずに残り、寺の宝になっとるそうな。
元の寺跡には塔野、堂念田という地名が今も残っておるそうじゃ。



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