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空海と最澄その2

翌月12月14日、最澄は空海から胎蔵界灌頂をうけました。
その数は百数十人、灌頂した人名は現在も空海の自筆で書かれたものが残っています。

ここで問題になったのが、灌頂の種類でした。
灌頂には区別が3つあります。
寺院が在家のひとびとに縁を結ぶだけの結縁灌頂、行者にほどこす受明灌頂、そして全ての法を伝える伝法灌頂です。

この時行われた灌頂は、結縁灌頂もしくは受明灌頂であったとされています。
最澄が望んでいたのは伝法灌頂であったとされ、この時の灌頂が終わった後に最澄は空海に「真言の全てを伝授される伝法灌頂を受けるのに何ヶ月かかりますか?」と質問したとされています。
それに対して空海の答えは「3年かかります」でした。
「3ヶ月ほどで終わるのかと思っていました。もし数年かかるのであれば、暫く比叡山に帰って、後日学びに来たいと思います」と言って、最澄は落胆したとされています。

天台宗の長者である最澄は、本来多忙な身であったため、数年かかると聞いて方針を変更しました。
最澄の高弟である泰範らの弟子を空海の下に残して密教を学ばせたいと申し出ました。
もちろん、空海も了承しました



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