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戯曲的構成で書かれた日本最初の小説!?

空海の初めての著書である「三教指帰(さんごうしいき)」(聾瞽指帰)は、戯曲構成で書かれた日本で初めての小説ともいわれています。

空海が大学をとび出した弁明のために書かれたといわれる「三教指帰」は、主人公・兎角(とかく)公が、とんでもない女好きで、できの悪い甥・蛭牙(しつが)公子を何とかしようと儒家・亀毛(きもう)先生に頼み込むところから始まります。

儒教を代表する儒家・亀毛先生の他に、道教を代表する人物として「すかたん」という名前の道家・虚亡(きょぶ)隠士が登場し、さらに仏教を代表する人物として仮名乞児(かめいこつじ)があらわれます。

実は、儒家・亀毛先生は空海のおじ阿刀大足が、仏僧・仮名乞児は空海自身がモデルといわれています。

この時代には例を見ない演劇的構成でかかれた物語の中で、儒家と道家の二人を仮名乞児がことごとく論破することにより、儒教、道教、仏教の三教を並べて、その優劣を論じているのです。

この自伝的要素の強い「三教指帰」を著すことによって、儒学という官吏学の大学の学生をやめた自身の正当性を家族親類に納得させたのです。



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