高雄山寺が定額寺となる この年、高雄山寺が国家公認の官寺(定額寺)となり、神護寺となりました。 この時までは、高雄山寺は和気氏の私寺だったため、空海は住んでいる高雄山寺の経営をずっとみていたことになります。 私寺の場合は、建物ひとつの増設も困難であり、ましてや密教の諸仏などの像を作って安置することは財政的に困難だったため、空海は高雄山寺に住みつつもこの寺を十分に密教化することはできていませんでした。 後の829(天長6)年に、官寺である高雄山寺は国家から空海に正式に委託されることになります。