独自の夏安居をもつ 空海は鎮護国家の修法として、毎年の夏安居(げあんご)に「守護国界主陀羅尼経」を講ずることを許されました。 夏安居(げあんご)とは、毎年4月16日から3ヶ月間にわたって開かれる僧・尼の研修会のことです。 これまでも諸国の寺々では「金光明最勝王経」などが読まれ、国家を祈っていましたが、空海は唐の般若が訳し、在唐中に般若から伝えられたこの経典により、護国法会を開こうとしました。