東寺講堂の建立
東寺が空海に下賜された時に、既に金堂は完成されていたようです。
そこで空海は、まず講堂の造営に着手します。
講堂は九間四面で、堂内中央には大日如来を中心とした金剛界の五仏、東に金剛波羅蜜を中心とした五大菩薩、西に王城鎮護のための不動明王を中心とした五大明王、四隅に四天王など二十一尊を配しました。
これらは、日本で初めて密教の正規の法則による彫像でした。
また仏像の周りの装飾具や祈念の法具などもすべて密教による法則でつくられました。
さらにその後は、灌頂堂、鐘楼、経蔵の造営に着手しました。
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