東寺五重塔の建立 空海は五重塔の造営に着手しました。 五重塔造営については、官寺であるにもかかわらず、大がかりな普請になったため、勧進が必要でした。 塔の用材を京都の東山から用達するため、空海は政府に願い出て、八省や親王家などに助力を求めています。 塔の心材一本を動かすのに500人が必要だったといわれています。 幢柱16本のうち、第1柱は太政官、第2柱は中務・式部省、第3柱は治部・民部省というように、中央の官司や親王家が人夫を提供しました。 それでも、五重塔が完成したのは空海の死後でした。