空海、病む 831年(天長8年)に病気でほとんど高野山にこもっていたとされる空海でしたが、それでも、ここ4年間の活動は病人とは思えない驚異的な活動といえるでしょう。 空海の病は、「癰」であったのではないかといわれていますが、さらに肝臓障害らしき症状に悩まされていたともされています。 一説によれば、水銀中毒ではないかともいわれています。 当時、仏像制作や寺院造営には多くの水銀が使われており、その水銀によって徐々に体が蝕まれていったのではないかと考える人もいるようです。