■第１０番　得度山　切幡寺　灌頂院
　（とくどざん　きりはたじ　かんじょういん）

弘仁年間（810〜824）に修行中の弘法大師がこの地を訪れ、結願日に、この山麓で機（はた）を織って暮らしている貧しい家の娘に、布をいただきたいと所望したところ娘は織りかけていた布を切り弘法大師に差し出しました。
弘法大師は感激して「願いはないか」とたずね、娘の願いによって千手観音の像を刻んで剃髪得度させ、灌頂を授けたところ、娘の身から光明が放たれ千手観音に化身しました。
この千手観音は本尊として本堂に安置され、その奥殿には「女人即身成仏観音」（秘仏）が安置されています。
弘法大師はこの地に堂宇を建立して、縁起により得度山、切幡寺と号し、四国霊場に定められました。

【本尊】　千手観世音菩薩（現世利益の仏様）
【真言】　〜おん　ばざらたまら　きりく　そわか〜
【ご利益】御真言を唱えることによって、除病・長寿などのご利益も大きく、特に夫婦円満・難産などにご利益があると言われています。

大塔は国重要文化財

　※このコーナーは株式会社サンエイ様のご好意により作成させて戴きました。
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