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理趣経

「理趣経」の正式名称は「大楽金剛不空真実三麻耶経」もしくは「般若波羅密多理趣品」といいます。
歴史的には「大日経」よりも遅く成立し、密教経典の中では高い価値を持つとされています。
空海は、高雄山寺でも、のちの東寺や高野山においても、常用の経典としていました。

最澄がこの「理趣経」の借覧を頼んだのは、空海から借経し始めて8年たったこの年のことでした。
これに対して空海は、修行を行わず経典からばかり学ぼうとする最澄に激烈な返答を送ります。

当時の日本では、奈良時代以来、仏教に限らず唐文化全般を書物によって学ぼうとする筆授が主流でしたので、最澄は筆授という日本文化の伝統を重くみていたと考えられています。
それに対して、密教の本質は筆授ではなく、如法修行によって伝えられるべきと空海は最澄に対して激しく諫めたのでした。

この手紙以後、交友の断絶にまでは至らないものの、両者の関係は悪化したとされています。
現実に両者間が断交になるのは、この2年半後のことでした。



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