空海、高野山を真然に任せ、実慧に助成せしむる
空海は、高野山金剛峰寺を弟子の真然に任せて、実慧に後見させました。
真然は、讃岐国多度郡佐伯氏の出で、空海の甥と伝えられています。
空海の没後の高野山の経営に尽力し、884年(元慶8年)東寺長者に任じられ、891年(寛平3年)に没するまで在職しました。
実慧も、讃岐国佐伯氏の出身です。
836年(承和3年)東寺長者となり、その後、東寺に灌頂院を建立して真言宗の伝法・結縁灌頂の道場としました。
空海が開設した学校である綜芸種智院を845年(承和12年)に売却し、それで得た丹波国大山荘の収入をもとに東寺伝法会を始めたりしています。
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