四国霊場八十八ヶ所巡礼用品・数珠について
仏様を一回念ずるごとに珠を一つ繰ることから念珠ともよばれています。
仏前で合掌礼拝するときは、必ず数珠を手にかけることになっています。
念珠は、右手の中指と、左手の人差し指に掛けます。
数珠の珠の数が108となっているのは、ご存知、百八煩悩を現しています。
乱れやすい心が、仏の教えによってよき心へと変わっていくことを自らに認識させるために持つようになったといわれています。
平安末期から鎌倉時代にかけて、いわゆる鎌倉新仏教が展開され、広く民衆にまで浸透し、念珠が普及しました。
江戸時代に入ると、幕府の政策もあって仏教は栄え、念珠の需要も急増しました。
元禄年間(1688〜1704年)には、一般の売買がはじめて公許されたり念珠の解説書も現れました。
禅僧の間にわずかに使用されていた片手念珠が普及するようになったのもこのころです。
数珠には如意宝珠のような除災招福の神力があるとされ、持っているだけで魔除けになるそういう功徳が備わっているともいわれています。
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